北川芳能(雅楽能)先生資料リスト1 (1999.9.25現在、所有権はご子息の右近氏)
◆楽器
〈大十七絃〉:長さは245cm、箏と同じ作り方、琴柱は現在のモノより小さく
木製で糸の当たるところは象牙製。ネジは無し、深みのある音色。
〈 玲琴〉 :日本で確認される5つか6つ目であり、修理して使用可能。
棹は紅木で三味線と同じ作り。胴は台形で桐材のニスと漆塗り、ギター用の絃を使い、バイオリンの弓のようなもので弾く。
◆楽譜
北川先生手書きの五線譜の楽譜・約1200冊、公刊楽譜約300冊、
「箏のががみ」70冊(博信堂大正4、5年出版)、
「標準琴曲楽譜」6集(大日本家庭音楽会大正2年発行)
「柳川流本手組大意全書」コピー5冊、名曲解題(藤田斗南著)、
ラジオテキスト「家庭講」(宮城道雄著)、継山流箏曲奥組全集
琉球所傳八橋流箏曲楽譜、菊原琴冶名曲集他
◆レコード
昭和40年頃出版の清元・浄瑠璃・上方唄等20枚ほど
◆8月1日~9月25日までの作業はただひたすらに五線譜のコピーとリスト製作作業、9月25日現在でミスのコピーも含め約6500枚コピー終了しましたが、「あいうえお」順で「は」まで。
パソコンへのリストの入力は現在「と」まで。約600曲。
◆北川資料により発見されたこと
◎中井猛先生の手で「和風楽」の玲琴の楽譜が初めて見つかり、10月31日の岐阜の国民音楽祭で「響」が使用。
◎「寄桜祝」のスコア譜・パート譜の全てが揃っており、今まで1冊しか無かったため、これの発見により比較対照するものが出来ましたと中井先生よりご報告あり。
◎宮城道雄作曲「春の水」の箏譜の存在が初めて確認
◆手書きの五線譜の作曲者のリスト
(9月25日現在、但し古典の作曲者は除く)
・衛藤公雄、菊橋元美、菊原検校、菊田歌雄、久本玄智
宮下秀洌、宮城道雄、金森高山、坂本歌都子、山川園松
山登萬和、市浦雅楽江、楯城誠、上田芳憧、北川芳能
星田一山、斉藤松声、中村双葉、中島雅楽之都、中島靖子
唯是震一、中之島欣一、中尾都山、町田嘉章、平井康三郎
福田蘭童、米川親敏他