点字毎日活字版 平成11年11月18日

平成11年(1999年)11月18日 木曜日 点字毎日活字版掲載記事

邦楽の宝庫「北川資料」、よみがえる「巨匠」たちの曲
 大正から昭和にかけての貴重な邦楽資料約1600点が、このほど見つかった。この資料は、京都に正派の拠点を築き、京都当道会理事長も務めた故・北川芳能氏が記録・収集し、遺族が長年保管していた。この「北川資料」の中には、北川氏と親交のあった宮城道雄氏、山口巌氏といった、当時の邦楽界を代表した視覚障害者の楽譜、楽器類や、宮城氏らとともに邦楽に西洋音楽的要素を取り入れた新日本音楽運動に携わった、町田嘉章氏、尺八の金森高山氏、福田蘭童氏ら「邦楽の巨匠」たちの原曲が楽譜として記録されている。