点字毎日活字版 平成11年10月28日

平成11年(1999年) 10月28日 木曜日  点字毎日活字版掲載記事

幻の曲、楽譜が続々 近代音楽史に貴重な発見
 「春の海」の作曲などで知られる筝曲家で作曲家の故・宮城道雄氏が作った幻の曲といわれていた「春の水」の筝の楽譜や、新日本音楽運動に携わった町田嘉章氏や田辺尚雄氏らが作曲した楽譜などがこのほど、大量に見つかった。このうち、宮城氏が1930年に作曲した「春の水」は、西条八十氏の作詞で、筝、尺八、歌から成る短い歌曲。長年、筝の楽譜は現存していないといわれていたため、演奏されることがなかった。